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認知症は、さまざまな病気によっておこります。アルツハイマー病や脳血管障害による認知症以外にも、脳腫瘍やビタミン不足などによる身体の病気でおこることもあります。原因となる病気を適切に治療すれば認知症の症状が治る、あるいは症状を軽くすることができる認知症もなかにはあります。このような認知症を早く見つけ、適切な治療を行うことが大切なのです。ちなみに、認知症の患者全体の約1割が治療可能な認知症といわれています。

認知症の原因がアルツハイマー病の場合には、適応になる状態であれば、薬によって認知症の症状が良くなることがあります。
この薬は認知症を根本的に治すことはできませんが、半年から1年程度、認知症の症状の進行を遅らせることができます。つまり、その分ご家族に時間の余裕が生まれるのです。
どのような病気にもいえることですが、治療を始める時期は早いにこしたことはありません。
認知症の原因を早く見つけることによって、たとえそれが現段階では治らない認知症であっても、本人やご家族・介護者の生活の質を高め、介護の負担を減らすことができます。早い時期に診断を受けられれば、本人にとっては病気が進んだときに「どのように介護してもらいたいか?」「財産をどのように処分したいか?」など、自分の意志をはっきり示しておくことができます。
また、認知症の初期は「困って大変」という時期ではないので、家族の方にとっては専門家に相談して、認知症やサービスについての正しい知識を持ち、病気の経過を把握することができます。そして、将来においても、余裕のある対応につながり、新しい症状が出ても振り回されることが少なくなります。